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お客様企業の発展・繁栄をミッションに日夜ガンバる!? 戦略財務の税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・FPなど、コンサルタントのブログです。
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広告宣伝を有効にするためには
こんにちは、奥村です。

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今回は「広告宣伝費」について、お話をさせていただきます。


企業活動の経営資源は「ヒト・モノ・カネ」として表されます。

これらのうち「モノ」は、「お金」があれば買うことができます。
「ヒト」は「お金」だけで働くのではありません。
やりがいや、楽しさ、自己の成長など、非金銭的報酬も重要です。
「お金」で「ヒト」を買うことはできませんが、
しかし「お金」が無く、十分な分配を行うことができなければ、
優秀な人財に定着してもらうこともできないのです。

戦略財務では「ヒト・モノ・カネ」の経営資源のなかで、
「お金」が最も重要な経営資源であり、
「財務を制する者は、企業経営を制する」と考えています。
最も重要な経営資源である「お金」をいかに効率的・効果的に使えるかどうかが、
企業経営の成否を分ける重要なポイントとなります。





今回のテーマの広告宣伝費という視点においては、
「どのメディアに、どんな広告宣伝を打てば、どの程度の効果があるのか?」
ということをつかんでおく必要があります。
【広告宣伝の効果把握】

また、「現在の会社の財務状況で、いくらまでなら安全に(会社を潰さずに)、
 広告宣伝費を使うことができるのか?」
という点を見極める必要があります。
【広告宣伝の原資把握】


「広告宣伝の効果把握」のヒントは、とにかく効果測定をきっちりと行うことです。
時期・広告内容・媒体・コスト・効果(問合せ数・販売数・単価・リピート)など。

広告宣伝は、ギャンブルではありません。
マーケティングは、市場という非常に移ろいやすいものを対象としますので、
絶対はないかもしれませんが、しかし、しっかりとデータをとっていけば、
必ず法則性が存在します。すなわち勝つための方程式、
各商材における広告宣伝効果の方程式が存在します。

同業他社の広告宣伝などを分析しても、ある程度効果は予測できます。
継続して出している広告であれば、一定以上の効果があるはずです。
広告宣伝効果の方程式を知ることは、企業の安定的な成長に極めて重要です。

どれくらい売れるのかという点は、効果測定できていても、
それを財務の側面から、理解できている企業は少ないようです。
「その広告宣伝費の効果として、いつの時期に売上が立ち、
いつ回収し現金化して、その顧客のリピートがいつまで続くのか?」
という効果を損益と資金の側面からつかむことです。
簡単に書きますと、
100万円の広告宣伝費を支出すれば、
広告出稿の当日から2週間に渡って計300万円の売上が立ち、
広告出稿の1週間後から1ヶ月以内でほぼ全額が現金回収できる。
その顧客の約30%が平均半年リピートして、
リピートで、約600万円の売上が立つ。といったところでしょうか。
モデルがしっかりとできれば、あとはPDCAを繰り返していくだけです。

「広告宣伝の原資把握」のヒントは、月次決算と資金繰り管理を
しっかりと行うことです。そしてそのうえで、
「現時点で、広告宣伝費にいくらまでなら使うことができるのか?」
これはそんなに難しくありませんね。
前述した、広告宣伝の財務上の効果も組み合わせて予測する必要があります。

今回は、広告宣伝を財務の側面から捉えてコラムを書いてみました。
よろしければ、ご参考にしてください。
by senryakuzaimu | 2008-09-01 18:00
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